特集1:今の「時事」がわかる。



特集2:「人」が伝える今。
富士山登山学校ごうりき | 近藤氏



特集3:「写真」が伝える今。


継承される合力の精神 〜富士山登山学校ごうりき〜

富士山クラブの松下さんからご紹介の「富士山登山学校ごうりき」で"富士山共感プロデューサー"としてご活躍されている近藤さんに、お話をうかがいました。

ごうりき流


近藤さん
[Photo by 富士山登山学校ごうりき
"ごうりき"と言えば「重い荷を運ぶ力の強い人」で"強力"と書くのが一般的だ。しかし、吉田口の強力がかつてそうであったように、「合力」の文字を使い、自分を鍛えようとして登る人、「力を添え合わせて目的を果たさせる男たち」という想いで「富士山登山学校ごうりき」は設立された。

代表の近藤さんは「富士山に登頂することも目的のひとつ、でも仲間に水を分けあい、声を掛けあって励まされたことは、思い出として深く残るもの」と富士山を通じて得られるコミュニーケーション、仲間同士の"絆"を大切に考えている。

エコツアーに参加するお客さんへは、"おもてなし"の心で接している。「お客さんが求めている楽しみに、いかに共感することができるか」近藤さんはエコツアーガイドとして常に考え、出会えたお客さんと接している。「考えることで気配りや行動が自然保護につながっていくんですよ」山男らしく、シンプルで芯の強い"ごうりき流"は、現代に問題視される希薄な人間関係の修復につながるものとなりそうだ。

本物のエコツーリズム

近藤さんが実践するエコツーリズムは、自然の生態系や歴史的文化的な遺産の保護と保全、観光という余暇活動、その環境を維持している地域への還元、つまり「環境」「観光」「地域」を総合的に捉え、常にそのバランスを考えている。



上)企業研修の写真
下)ツェルマットを走る電気自動車
[Photo by 富士山登山学校ごうりき

「最近では、企業研修や学校からの依頼で、富士登山やエコツアー、体験学習プログラムを行うことが増えています」と言うように、まさに企業のCSR(企業の社会的責任)や環境学習などに求められる要素と人間形成までに至る実践プログラムは、"ごうりき流"にマッチングする。

近藤さんは2000年にスイスのツェルマットに赴いている。「自動車は規制され、とても交通が不便なのに、毎年、多くの観光客が訪れ、自然との共生、観光ビジネス、そして地域への誇りを持って暮らす住民と活気ある街があった。電気自動車やバイオトイレなど環境設備の充実と地域に暮らす人、訪れる人の環境に対する精神、そして環境を通した交流がバランスよく図られていることを学び、新たな目標を持つことができた」というように、富士山という日本の象徴を舞台に本物のエコツーリズムを目指し、実践し続ける近藤さんの挑戦は続く。

できること



上)動物たちの交通事故
下)むかしの強力
[Photo by 富士山登山学校ごうりき
近藤さんは、まず自分達でできることをコツコツとやり続けることが大切という。「ツェルマットのようにはいきませんが、マイカーでお越しになる方には富士山という雄大な自然を楽しむことと、自分も自然の一部にあるということを意識して、自分ができることを見つけられるようになってほしい」という。

例えば、道路や駐車場内は動物たちの生活領域であることを意識して、アイドリングをやめること、動物たちにも気をつける安全運転をすること、ゴミを残さないことなど、意識さえ持てばできることはたくさんある。

「地球にやさしい、自然にやさしいことは身近にある。それに"気づく"きっかけを、多くの人と共有できれば、必ず変わっていく」そう最後に語った近藤さんは、背中に大きな夢と、実現するための道具が詰まった荷を担ぐ"合力"の姿となっていた。

近藤さんオススメお出かけ情報

[Photo by 富士山登山学校ごうりき 宝永山トレッキング
富士宮口五合目から2〜3時間程度で、行って帰ってこられるコース。
宝永山の火口まで行けるのが魅力。11月の中旬まで楽しめます。

[Photo by 富士山登山学校ごうりき 小富士トレッキング
須走口五合目から2時間程度で、行って帰ってこられるコース。
ほとんどが横移動で起伏が少なく、富士山や下界の景色を楽しみながら、気軽に行けるのが魅力。通行止めの期間以外は楽しめます。

[Photo by 富士山登山学校ごうりき 御中道・大沢崩れトレッキング[山梨側]
河口湖口五合目から6時間程度のトレッキング慣れした人向けコース。
大沢崩れ右岸までは森林限界に沿ってほぼ水平に横移動、頂上や下界の見晴らしが素晴らしく、砂れき地と樹林帯が交互に現れるのが魅力。10月の下旬まで楽しめます。

冬のアクティビティ

[Photo by 富士山登山学校ごうりき スノーシュー体験
スノーシューをはいて雪の上を歩こう!

[Photo by 富士山登山学校ごうりき ワカサギ釣り
河口湖、山中湖ではワカサギ釣りができます。自分で釣って食べるワカサギは最高!

[Photo by 富士山登山学校ごうりき 紅富士
富士山と太陽が織りなす光の神秘。早起きの価値あり!

近藤さんからのアドバイス

登山・トレッキングの装備
[Photo by 富士山登山学校ごうりき
10月の中旬からは、富士山麓でもカラマツなどの紅葉がとてもキレイです。気温はグッと低くなっておりますので冬の装備でお出かけください。

そして、山は気候が変わりやすいので雨具や防寒対策は持っていきましょう。運動靴でも問題ないコースとなっていますが、防水のトレッキングシューズをオススメします。

また、登山も含めまして、心配のある方、ガイドによるワンランク上のエコツアーをご希望の方は、専門のスタッフがおりますので、コチラ(富士登山学校ごうりきHPの「お問い合わせ」)までお問合せください。

Information

近藤光一さんのプロフィール
1967年 山梨県富士吉田市に生まれる
1997年 30歳で脱サラ、富士山ガイドの仕事をはじめる
2000年 スイス ツェルマットに赴きエコツーリズムを学ぶ
2002年 「富士山登山学校ごうりき」を設立
2007年 環境省エコツーリズム大賞特別賞を受賞

富士山登山学校ごうりき
住所:〒403-0012 山梨県富士吉田市旭4-1-14
TEL:0555-24-1032[受付時間 09:00〜18:00]
URL:http://www.fujitozan.jp/
E-mail:info@fujitozan.jp

イベント情報
イベント:第5回 自然体験カーニバル
日時:11月11日(日)9時30分 受付開始
場所:富士山YMCA(静岡県富士宮市市原1423 朝霧高原近く)
主催:F−CONE(エフ・コーン/NPO法人富士山自然体験活動推進協議会)
※ 当校が加盟している団体です。
コメント:秋だ!祭りだ! 紅葉の秋空の下一日遊ぼう!様々な団体が集まるカーニバルで自然を思いっきり楽しみましょう!



駿東北部地域交通円滑化委員会

事務局:国土交通省 中部地方整備局 沼津河川国道事務所 調査第二課